山田孝之さんの非公式ファンサイト>>出演作品>>白夜行>>9問9答


—原作は読みましたか?

大まかなストーリーはプロデューサーさんから聞いてはいるんですけど、実は最後まで読んでいないんです。僕の場合、原作のあるドラマは、わざと読まないようにしてるんですよ。台本を読む楽しみがなくなってしまうというのもあるし、原作を知らないで台本を読む方が素直に受けとめられますからね。

 

—台本を読んだ感想はいかがでしたか?

次の台本が楽しみというのが正直な気持ちですけど、第1話から衝撃的な内容で、最初の頃はかなり精神的に追い込まれました。でも、今は台本を頂くたびに、描かれている亮司を早く演じてみたいって思います。

 

—視聴者にとっても衝撃的な内容ですよね?

最初から最後まで目を背けずに見られるかな?と僕自身も思いました。重いテーマですし、悲惨な話ですからね。でも、「もう見られない」と精神的に追い込まれる感情を、視聴者のみなさんにも抱いてもらえれば僕としては嬉しいことです。

 

—役作りでも苦労が多いのでは?

クランク・インする前に、プロデューサーから「髪を切る?」と言われたのですが、「切らない方がいいんじゃないかなって思います」って。確かに撮影では前髪が長くて前が見えない事がありますが、『白夜行』ではハッキリ顔の表情が映らなくてもいいと思うんです。外見ではなく、雰囲気を見せていくことが大切な気がします。

 

—亮司の衣裳も重要ですよね?

今回は監督や衣裳さんとも話し合って、あまり衣裳の種類を用意していないんです。服装にお金をかける人物にも見えないし、10年くらいずっと同じコートを着ていてもおかしくないですから。亮司の時間というのは、過去に犯してしまった犯罪のときから止まっているような気がして…。

 

—亮司の生き方をどう思いますか?

亮司は過去に犯した犯罪について嘆いたり、悲しんだりもしているけど、自分の犯してしまったことですからね。客観的に言わせてもらうなら、最悪な人生ですよ。でも、女性の方から、ひとりの女性をずっと想い続ける気持ちに憧れる、という意見も多く耳にしました。僕は雪穂の立場になっても羨ましいとはなかなか思えないし、ただただこのような生き方はツライ。。。って思ってしまいます。

 

—亮司に共感出来る事はありますか?

亮司のすべてが悪の塊ではないだろうし、例えばハサミなど犯行に使った道具を捨てられないという気持ちは共感できますよね。ハサミを捨てる行為というのは、本当の意味で怖いものがなくなってしまうだろうし、過去を忘れてしまう怖さというのがあるから、その気持ちはすごく理解できます。

 

—視聴者の皆さん見てもらいたい部分

『白夜行』をドラマにすること事態、否定的な意見もあると思うんです。1000人に『白夜行』を読ませたら1000パターンの亮司があるのは当然で、僕は僕の描く亮司を演じてみます。とことん否定しながら見る人も、ドラマではこんな風になるんだ、と思いながら見て欲しいですね。そして、ドラマを楽しみにしている方には、悲惨な話かもしれないけど最後まで楽しんで欲しいです。

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